鹿を喰らう ~カレールウ選別編~
所要時間 5分
おばんでございます!! 馬ジローです
本稿は『鹿を喰らう ~鹿肉加工編~』
の続きになります
鹿肉の加工方法は決まりました
次はカレールウをどうするか?
向かった先は・・・
その数なんと30種類以上!!
世界のカレーが集いしこの場所は
ルウ探しにもってこいです
道内屈指の品揃えを誇る
札幌ステラプレイス店に伺います
引用:www.muji.com
吟味を重ねた上で選んだのは
この5品
インド発祥の挽肉を用いたカレー
濃厚さの中に甘みが感じられる
辛さも程よく食べやすい
しょうがとジンジャーのスパイスが
後味の爽快感を引き立てます
②バターチキン
インド発祥のマイルドなカレー
トマトの味が口に拡がります
酸味の中にカシューナッツの
ほのかな甘みが感じられる
バターがマイルドさとコクの
アクセントとなっています
③イエロー
タイ発祥のスパイシーなスープカレー
ココナッツミルクの甘さの後から
赤唐辛子等の辛さが来る不思議な味わい
じゃがいもや鶏肉にスープの味が
よく染み込んでいます
④バニールマッカニー
カッテージチーズを用いたインドカレー
チーズ、生クリーム、バターを
ふんだんに用いて クリーミーで濃厚
甘みの引き立つ仕上がりになっています
⑤マトンドピアザ
インド発祥の羊肉と玉ねぎのカレー
羊肉の臭みに負けない位濃厚な味
残念ながらしょっぱさが拭えず
焼肉のタレを食している様な感覚に
次に鹿肉との相性を診断します
鹿肉を焼き
器にカレーを注ぎ
米を入れて食します
結果は・・・
う~ん
どれもイマイチ
というのもこれらのカレー
ルーの味が
なまら引き立ってるんですよ
特にバターカレーと
バニールマッカニーに至っては
具ってオマケでしょ?
と言わんばかり
そして何より
日本米との相性が
決定的によくないです
それもその筈
上記のカレー達はインドやタイ生まれ
よもや日本の米と食されるなぞ
思ってもみなかった筈です
ここからは私の憶測ですが
無印良品のカレー開発が
ガチである事は周知の事実
現地にまで赴くその情熱は
ルウへの飽くなきこだわりへと換わり
再現性を最大限追及した結果
米の事は忘れてた
日本米と合わなくなった
のではないでしょうか?
無理に合わせようとしない潔さ
私は好きです👍
ナンはもう売られています
現地でカレーに何をつけるのか?
そこまで考慮した商品開発と
売場展開が成されれば
カレー大好きファミリーも
歓喜して訪れるのではないでしょうか?
少し話が逸れました
もう1品追加します
⑥ごろごろ野菜と豚ひき肉の大盛りカレー
日本発祥の欧州カレー
デミグラスソースの深み
トマトの酸味と玉ねぎの甘さ
それらが主張し過ぎる事なく
具や日本米と見事に調和しています
6品を食べ終えた素直な感想・・・
カレーって無限の可能性
があるんだなぁ
普段バーモントカレーか
みよしの位しか馴染みのない私にとって
国や製法の違いで
ここまでの多様性を感じられた事が
何よりの驚きでした
無印良品様
ありがとうございました!!
さあカレールウの方向性を決めましょう
具や米との親和性、万人受けを考えれば
⑥ごろごろ野菜~でいくのがセオリー
但し今回鹿肉の良さを引き出す
煮込む工程を省いています
染み込ませることで劇的な変化を
期待できそうなのは・・・
③イエロースープカレー
なのでは?
さらによくよく調べると
発祥地タイでは宗教上ジビエ料理は
存在しないみたい
つまり鹿肉タイカレーの開発は
未開の境地!!
ああ
何と美しい響きであろう
もはや異論の余地はありません
鹿肉カレーのルウは
タイカレーに決定です!!
続く